日本におけるくじらの産地や食べられているくじらの種類は?

日本におけるくじらの産地や世界のくじらの産地に関して

日本人に人気の高いくじらの肉。赤肉の刺身や脂がたっぷりとのった畝須、高級部材としても知られる鹿の子などくじら肉のファンという方は多いのではないでしょうか?

ここでは日本におけるくじらの産地や日本以外でくじらの肉を食べる文化のある国について解説していきます。くじらの産地を知りたいという方必見の内容です。

日本におけるくじらの産地を紹介

日本には農林水産大臣から許可された沿岸小型捕鯨で捕獲されたくじらの鯨体処理場が全国に5箇所あります。

その5箇所とは、北海道の網走と函館、宮城県の石巻市、千葉県南房総市、和歌山県の太地町。この5箇所の他には山口県下関市が調査捕鯨船の母港として使われており、日本におけるくじらの産地としては有名です。

くじらは大型鯨類と小型鯨類の2つに分かれており、日本で食用として人気なのは大型鯨類となっています。中でもイワシクジラとミンククジラの赤肉の部分が馬肉の味に似ていると大人気。イワシクジラやミンククジラ以外では、クセの強いツチクジラやゴンドウクジラが和歌山県の一部の地域で食べられています。

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海外のくじらの産地はどこ?

日本でくじらを食べたことがあるという方は多いですが、海外にも同様にくじらを食べる国が存在しています。鯨肉の主な消費国はアイスランド、ノルウェーとなっており、その他にもアメリカやロシア、デンマーク領グリーンランドの先住民、カリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンやインドネシアにもくじらを食べる文化があります。

中でもアイスランドとノルウェーはくじらの産地として有名で、日本にもくじらを輸出しているため、スーパーなどで輸入品のくじら肉を目にしたことがある人も多いかもしれません。

とはいえ、くじらの肉を食べる国は世界全体でみてもかなり少なくなっており、日本はめずらしい文化を持つ国といういえるでしょう。

日本におけるくじらの食文化の歴史を紹介

日本は世界でみてもめずらしいくじらを食べる文化を持つ国ですが、いつ頃からくじらを食べるようになったのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本におけるくじらを食べる文化が定着した歴史を振り返っていきましょう。

鯨食文化の始まりと消費の拡大

日本における捕鯨文化は縄文時代から始まったとされています。沿岸に流れ着いた寄りくじらを海からの恵みものとして活用し、食用目的以外の不可食部位は土器の製造台としても使われていました。

その後飛鳥時代に仏教の思想が日本に伝わると、一般に肉食の文化が禁止となりますが、くじらは魚とみなされ、貴重な食材として人気に。江戸時代初期までは饗応料理などに用いられたことも分っています。

江戸時代になると鯨組による組織的な捕鯨が始まり、網取り式捕鯨と呼ばれる漁法も確立。日本国内のくじらの供給量は飛躍的に上がり、内臓類なども人気を博しました。

鯨食文化の衰退と現在

くじらの供給量が上がったことでくじらを食べる文化が広まった日本でしたが、江戸時代の後期になると日本の捕鯨量は減少。この背景として、ペリー来航の後にアメリカが日本近海でくじらを乱獲し、資源状況が著しく悪化したことが挙げられます。

一時的にくじらの供給量が少なくなった日本でしたが、明治時代後期にノルウェーから捕鯨砲による近代捕鯨が導入されたことで、捕鯨量が回復。それ以降は戦後に学校給食で子供の健康をはぐくむ貴重な食材として活躍するなど、くじらの肉は重要な役割を果たしました。

現在はアメリカを中心とした国々が捕鯨に対して反対する動きを見せたことで、くじらの供給量は大幅に減少。それでも、調査捕鯨の副産物や輸入品として、通販などでもくじらの肉を楽しむことができ、くじらを食べる文化は受け継がれています。

くじらを食べることへの推進派と反対派の意見

日本では昔からくじらを食べる文化があり、産地も多いですが、世界的に見れば捕鯨は今後さらに減少することが予想されます。ここでは食べる目的で捕鯨することに対する推進派と反対派の意見をまとめてみました。くじらを食べることに対する世界的な意見を確認していきましょう。

くじらを食べる推進派の意見

日本はくじらを食べる代表的な国としてくじらを食べる推進派の立場をとっています。

くじらを食べることを推奨する意見としては、商業捕鯨が中断されるきっかけとなった資源問題はすでに解決されているというものが代表的です。例えば日本で食用として人気のミンククジラは適正水準を大きく超えており、食用としても問題ないのではという声もあります。

しかし、シロナガスクジラのようにくじらの種類の中には個体数が少ないものもいます。くじらを食べる推進派も個体数が少ない種に関しては保護すべきという立場をとっている方も多く、すべてのくじらを食べることを推奨しているわけではありません。

また資源問題の他にも食物連鎖の頂点に立つくじらが増えすぎれば、海の生態系を壊してしまうという声も。くじらは年間人間が食べる水産物の3~5倍を食べており、適切に捕獲することで海の生態系を守ることができるのです。

くじらを食べる反対派の意見

これに対してくじらを食べることに反対する意見もアメリカやオーストラリアなどの国々を中心に挙がっています。

くじらを食べることに反対する国の意見として代表的なものとしては、くじらの捕獲する方法が残酷なため、くじらがかわいそうという声。他にもくじらは稀少なため保護すべきという声もあります。

くじらを食べる反対派からは日本に対して、生態調査目的として調査捕鯨を実施するのは事実上の商業捕鯨であるといった声もあり、くじらを食べる推進派と反対派の間には隔たりがあると言えます。

くじらの産地を知って、くじらを楽しもう!

この記事ではくじらの産地や日本におけるくじらの歴史、くじらを食べることに対する推進派や反対派の意見を紹介しててきました。

日本におけるくじらの産地は北海道や宮城県、千葉県、和歌山県、山口県が有名です。日本以外のくじらの産地としてはアイスランドとノルウェーとなっており、スーパーなどでも目にする機会は多いでしょう。

また、世界的には捕鯨に対して反対する意見が高まっていますが、日本には古くからくじらを食べる文化があります。今でもくじらの人気は高いため、通販やスーパーで目にすることがあれば、是非くじらを食べてみて下さい。その際にくじらの産地を確認してみると面白いかもしれませんね。